仲間たち08六甲アイランド

更新日 2011-10-13 | 作成日 2008-02-25

企画書

仲間たち２００８ in 六甲アイランド
自分って？　～表現できる魅力～展

趣旨
凸と凹がある。人間社会においてはそれが味のある社会構成を演出している。人間はそれぞれ個性があり、その個性をどのように表現し認め合えるのかが人間社会です。そして自己を表現するジャンルとして芸術があります。私たちはボーダレスに、しかも「情報」というフィルターを通さずに表現されたものを真摯に受け止めたいものです。
今回の展覧会は、凸凹がかみ合うことで誰でもがストレートに表現できる人間としての喜びを鑑賞者に感じてもらいたいし、体験してもらいたいと考えている。
また今回、特に六甲アイランドという場所を選んだのは国際性豊かな地域であるのと色々な世代や職種の人々が１エリアに混在しているという利点である。

内容

①障害のある人たち４人の作品展

今回展示予定の作家たちの作品の魅力は、どのように感じてそれを表現出来る最良の素材とか手法をストレートに選択している点である。2カ国（デンマーク／日本）の作家の作品展を開催することは、違いと同じものを明らかにすることで、より人間そのものすばらしさを抽出できる。

日時：2008年９月１３日（土）～２３日（祝）
　　　 11時～18時(休館水曜日最終日17時)
場所：神戸ファッション美術館ロビー

ケネット　ラスモズン（BIFROST養護美術学校・デンマーク）

彼は24時間アートに生きるパワフルな人物です。平日9時から2時半まで学校で製作し、施設に帰ってからも大きな立体作品を制作しています。また彼は政治や日常の様々な事に興味を持ちいつも自分の意見を持っています。彼の作品には、そんな意見や独特の不思議な詩の世界、文字などを感じ取る事ができます。日常の全てがアートと繋がっている彼は、デンマークをはじめドイツ、スコットランドなどで個展やグループ展に出展し、精力的に活動しています。

ハイディ　ブリンク　ハンセン（BIFROST養護美術学校・デンマーク）

彼女はとても大らかな性格で絵画　立体　版画　など何でも意欲的に挑戦します。特にオイルスティックやアクリルでの制作が好きです。彼女は人生に対しても積極的で性格も明るく、彼女が使う沢山の明るい色はまるで彼女の前向きで明るい性格から出てくるハーモ二ーの様です。モチーフは人間、動物、古いデンマーク映画の俳優などが多いです。デンマークをはじめアイルランド、ドイツ、フィンランドなど多数の展覧会に出品しています。

小豆澤　みお（クリンもだん美術教室・西宮在住）

彼女が描く作品のモチーフは、彼女の身の回りにある大切なものばかりです。華のレリーフや家屋と一緒に行った神社の笹、大好きなゲームのキャラクターなど…そして、彼女は絵画のほかに刺繍の作品もたくさん作っています。その刺繍の作品も、お父さんが使っていて古くなったワイシャツやTシャツにかわいい動物たちを刺繍します。彼女が作る作品はすべて、自身の愛するものたちに向けたメッセージなのです。