坪田昌之展

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更新日 2011-02-07 | 作成日 2008-02-25




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HOT PICKS


坪田昌之展

2001年2月20日(火)~3月4日(日)
但し月曜休廊 12:00~19:00



素材であるナラやケヤキに託した坪田昌之の彫刻は、文明に犯されてしまっている現代人へのまさしく警告である。彼の作品に接する思考は個人主義と利己主義を誤訳してしまっている現代の日本人、そこから発生した混乱した現社会、つまりすっかり絡んでしまった糸束をひとつひとつ解いているように感じられる。鑑賞者は必ず心の原風景へと導入されることでしょう。
坪田氏とは昨年度の第7回六甲アイランドW.F.O.A.P.に出品をお願いしてからのお付き合いですが、下記のメモに書かれているように造形に対する洞察もなかなか鋭いですが、この度の展覧会が坪田氏にとって初個展である由、今まで大作が多い中、Pocket美術函の小さい空間をどのように演出されるのか楽しみです。





制作にあたって

坪田昌之

私が制作にあたって注意している点は、作り手の「生き方」そのものが作品になるという事である。しかしそれは、作家の主体性だけでなく、社会の主体性だけでは無く社会や環境・観る側の主体性とも深く関わる。相方が”あざなう”事によって単に視覚的なものに終わらず、作品としてのリアリティを持つと考えているからである。私の意識下に潜んでいる、普遍的な美しさが頭ではなく心に響くようにと…。