りんご

先日、元町にある画廊へ現代美術の作品展を観に行きました。

作者は奥田善巳。旧知の作家で画廊のオーナーとも旧知。ということは作品を見ているとすぐに遠い昔に戻ってしまう。

オーナーは「客が来なくて・・・1日2~3人来ればよいかなあ。」

「県立美術館にDMを置かれたのですか」(注・同時開催中)

「いいや。別にたくさん来てもらってもなあ・・・現代美術ってこんなもんや。時間をかけて成熟させるもんや」ここのオーナーはすぐに強がりをいいます。その強がりの中に正論の部分があるので聞き逃せない。確かに「ローマは一日にして成らず」論です。現社会は情報社会で情報のみが、クルクル、地球を廻っています。恐ろしいことに文化も同様で、人間自身が五感で感じるのでなく情報に左右されています。

 1960~70年代は勢いがあったと思う。その勢いは新しい表現が少し市民権を得始めた頃で、皆、ゴー!ゴー! 確かに観念で表現できる楽しさはそれまでなかったかもしれないし、直球観があり、わかりやすいし、また言語化されやすいし、情報も流しやすい。修練とか、弟子入りとか、書生とか、なんとなくシンドソウな単語は出てこなく、アイデアつまり思考先行型が中心となり、それの表現に伴ってテクニックが付いてくるという感じで、その一方自由さがいい。自由さとわかりやすさが観ている作品を身近に感じさせ親しみやすく多分それが今、アートによるまちづくりにつながっているのではないでしょうか。

元町の画廊のオーナーは「現代美術は10年かけてだんだん理解してもらうもんや」

奥田善巳さんは現代美術作家として多くの作家達の先導的ポジションにあった(今は故人)。作品はオーナーにりんごを表現しているのやといわれても・・少々難しいかな?何を描いているのか、作者のコンセプトを理解することは大変かも。しかし、表現された色などテクスチャーはなかなかステキです。コレでいいのかもしれません。時間をかけて真の文化の力が地球人にとっていかに救世主なのかを理解してもらおう。(2014・2・1)

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